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チューリッヒ
もう5月も半ばというのに、すっきりした気候にならないベルリンです。4月の日本滞在、3泊4日とミニマムな日程でしたが、素晴らしい音楽家達に出会い、気持ちよくモーツァルトを弾かせて頂きました。聴きに来て下さった方々、どうもありがとうございました!

さて、7月1日には私のトッパンホールでのエスポワールシリーズ、第3回目(最終回)が行われます。毎回、海外からゲストをお招きしているのですが、前回の第2回で共演させて頂いたチェロのペーター・ブルンズさんとは特に気が合い、去年のコンサートの後に”また一緒に弾こうね”などと言っていたのですが、本当に今年デュオを組んでヨーロッパで演奏させて頂いています。先週末は、一緒にチューリッヒに行ってきました。チューリッヒといえば、私が学生の時、毎年夏に、ウラディーミル・スピヴァコフさんのマスタークラスを受けに来ていたところ。10年ぶりのチューリッヒ、懐かしかったのですが、まずはコンサート・・・プログラムは、アレッサンドロ・ロッラのデュオで始まり、トッパンホールでも演奏したシュルホフのデュオ、そしてラヴェルのデュオでした。ロッラのデュオは、滅多に弾かれない曲なのですが、これがまた技術的にも難しい!パガニーニの先生だったというロッラ、カンタービレに歌う所と派手なヴィルトゥオーゾのパッセージが続く所の繰り返しなのですが、ペーターも私も脈が速い方?なので、自滅するテンポを取らないようコントロールしようね、なんて打ち合わせをしたほどでした!

(コンサートの主催者はフリーメイソンでした。ペーターも私も非常に興味深く、たくさんのお話を聞かせて頂きました。終わった後のお食事会は、とても良い雰囲気で、同行した私の母と娘も、皆楽しめました!)

コンサートの次の日は、夕方のベルリンへの帰国便までの間、街中を巡りました。まず美術館に行き、ジャコメッティの作品を初めてと言っていいほどあんなにたくさん一度に鑑賞し、彫刻だけでなく特に彼の絵の素晴らしさにも開眼させられました。お昼は母のリクエストのチーズ・フォンデュ&ラクレット!ラクレットは前に一度お呼ばれになった家でごちそうになったことがあるのですが、今回もやっぱりおいしかったので今度機具を買ってみてもいいかなぁ、なんて思い始めました。

そしてその後、マスタークラスで来た時に私が毎年泊まっていた懐かしの学生寮へ向かいました。岡の上にあり、そこからの景色は絶景。特に夜景は美しく、故郷の芦屋の山上からの夜景をいつも思い出していました。

おぼろげな記憶を頼りに、トラムにのり、そして見つけたケーブルカーの駅。


登っていくケーブルカー。


山頂まで5分程。降りたら目の前に学生寮が変わらず建っていました。学生らしき人達が集って話している様子、聞こえてくるフルートの音、見下ろすチューリッヒの町並と湖・・・昔のままで本当に懐かしかった。

学生寮の前で記念撮影!


たくさんの思い出ができた今回のチューリッヒ小旅行。チューリッヒは景色もきれいで町並みも洗練されていて住んだら素敵だろうな・・・と話しつつ帰途へ。でも、ベルリンに着いて家の前に立った時、娘がため息をつきながら、”あぁ、やっと帰ってきた。”と一言。やっぱり自分の家が一番ですね。

来週からはオーケストラのツアーでイギリスに行って来ます!




コンサートの詳細・・・・

トッパンホール ”エスポワールシリーズ” 第3回(最終回) 六重奏
2012年7月1日(日) 15時開演

ベートーヴェン 弦楽三重奏曲 作品9-3
シェーンベルク ”浄夜”  他


# by Sayakomomo | 2012-05-17 03:36 | Trackback | Comments(0)
Probespiel/オーディション
もう春ですね!今日、日本大使館の前を通ったら桜が咲き始めていて、感激!きれいなピンク色の桜、情緒があってみとれてしまいました。

先日、午前のオケのリハーサルを終えた後、第2ヴァイオリンのトゥッティ奏者のオーディションがありました。大抵オーディションは2日に分かれてあります。一日目はVorprobespielで、プロのオーケストラにまだ所属していない人達や学生などをまずオーディションし、次の日のHauptprobespielには、前日から残った人と、既にオーケストラで演奏している人、又は、エキストラで演奏しにきていて顔見知りの人などが集まります。Vorprobespielには、ものすごい数の人がくるので、そのグループだけが審査しますが、Hauptprobespielは弦楽器全員と、管打楽器は各楽器ソロ奏者プラス一人が、聴かなければなりません。さぼった人には後日事務局からお手紙がきて、罰金(?)を支払うことになります。ちなみに、今回はVorprobespielに70人程を招待して(応募者は何百人という数でした・・)、Hauptprobespielは、23人弾きに来ました。

まず一次審査、お決まりのモーツァルトのコンツェルトです。これが、本当に難しい。よく弾かれるのは、4番と5番のコンツェルト。大抵の人は提示部で止められて終わりとなりますが、”これは・・・!”と思う人のみ、カデンツァも演奏してもらいます。
一次審査はこのようにカーテンを引いて、顔・姿を見えないようにします。その人がどんな人なのかは、カーテンを開ける2次審査までのお楽しみとなります!


実は4月21日に群馬交響楽団とモーツァルトの4番を共演することになっている私、スコアを持っていって聴いていたのですが、その内、隣にいたコンマス同僚のドイツ人ミヒャエルと、アーティキュレーションや弓使いなどを談義し始めました。色んな強弱の付け方があるし、弓使いや音の切り方も千差万別。迷っていたことがたくさんあったので、ミヒャエルの意見を聞けたことは、とても勉強になりました。ミヒャエルに感謝!
それにしても、この時ばかりはみんな自分のことを棚に上げ、かなりシビアに批評をします。この人はここがダメ、あの人はここがダメ・・・となり、結局2次審査に進んだのは、7人。2次審査ではロマン派/近現代のコンツェルトを弾きます。いつもはブラームスが多いのですが、今回はチャイコフスキーが目立ってました。ただ不思議なのは、一次のモーツァルトでいいなと思った番号の人達が2次審査でこけてしまったこと。これがオーデイションの厳しさなのか、それともモーツァルトの摩訶不思議さ、そして難しさなのか・・・
オーディションの合間の一コマ。一人一人に番号が書かれた紙が渡されて、その番号の人が演奏を終える度に、感想を書き込んでいきます。たった5分聴いただけでよくこれだけ書けるなーとみんなのシビア(?)な耳に感心すること、しょっちゅうあります。


みんなの疲れも限界になってきたところで、最終審査。4人残り、オーケストラの曲の難しい箇所をピックアップしたものを幾つか演奏します。この審査は、何と言ってもオーケストラで演奏経験のある人が、かなり有利。この人はこの曲を全く知らないで弾いているな・・・この人はオーケストラでの演奏の仕方が分かっていないな・・・など、すぐ分かってしまいます。全員の演奏が終わると、グループのリーダーやコンマスなどが演奏者についてコメントを出します。そして、多数決。その後、グループによる話し合い。そこで、最終候補者が決められて、その後、最終候補者への全員投票。もしそこで過半数いかなければ、また話し合い。そのポジションを空けたままにするか、もう一度違う最終候補者を出すかで論議します。
今回はけっこう揉めましたが、5時間かかったオーディションの結果、ベルリンフィルの元アカデミー生で、最近コンツェルトハウスのオケにエキストラで参加していた女の子に決まりました。
次の日のオーケストラリハーサル、第2ヴァイオリンのグループは皆さん2日間の疲労が溜まり、かなりお疲れ状態。グループのリーダーに大丈夫?と聞くと、ゆっくりお風呂につかったけど、まだ疲れが取れていない・・と答えが返ってきました。
オーディションは弾く方はもちろんなのですが、聴いている方も、良い人に入ってもらいたいという気持ちでみんな真剣に聴くので、双方非常にエネルギーを使うものなのですよね・・・

私は今回のオーディション、モーツァルトのことで演奏者とミヒャエルから刺激を与えてもらいました。そして改めて、モーツァルトのことをもっと知りたいなと思いました。オーケストラの曲を弾く上でも、リーダーとして、はっきりとしたアーティキュレーションを作る為に、よりよい弓使いを見つけていくことは、必要不可欠。とりあえず目前に迫った21日のコンサートまで、今まで以上にスコアを読み込んで、新しい発見をしていけたらな思います。
近場にお住まいの方は、ぜひ聴きにいらして頂けると嬉しいです!



コンサートの詳細・・・・

群馬交響楽団
2012/4/21(土)オープニングコンサート
群馬音楽センター  開場/18:00 開演/18:45

指揮:マックス・ポンマー
ヴァイオリン:日下 紗矢子

ルウタヴァーラ/ 《カントゥス・アルクティス》鳥と管弦楽のための協奏曲
モーツァルト/ ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調 KV.218
メンデルスゾーン/ 交響曲 第4番 イ長調 作品90 「イタリア」

http://gunkyo.com/






# by Sayakomomo | 2012-04-01 08:39 | Trackback | Comments(3)
Fasching/カーニバル 2012


先日リオのカーニバルがニュースになっていましたが、ドイツもカーニバル、サンバこそないものの、盛り上がりました!(ベルリンではFaschingと言います。)
大人達だけでなく、幼稚園や学校でもみんな競って仮装してくる”Fasching”、毎年適当に着物を着せられていた私の娘(全然仮装になっていない・・)、今年は早々に着物はいやだと言われ、遂に、仮装・パーティーグッズ屋さんまで出向いてきました。Faschingの直前だったこともあってか、お店は大混雑。入場制限まであり、20分ほど待たされました。

こんな行列、ドイツの店の前では珍しい・・


店内はありとあらゆる衣装にあふれ、仮面やかつら、小道具、何から何までそろっていました。娘はエジプトに興味があるので、エジプトの皇女さまの衣装をゲット。黒髪に合わせて、黒い衣装にしました。

そして、当日。きちんと予行練習までしたかいもあり、とてもきれいに仕上がり、本人も満足気。きちんと仮装した今年は楽しめるだろうと思い、夕方、お土産話を楽しみに迎えに行ったところ、あまり元気がない。どうしたのかと思い、話を聞いてみると、どうやら同じ学年にもう一人エジプトの衣装を着た子がいたそうなのだが、その子の方が、衣装が豪華で、小道具もパーフェクトにしてきたらしい。”負けちゃった・・・”とつぶやく娘に、おもわず、”そうか。では来年はもっと派手にいこう!”と声をかけて、気が付いた。仮装しだすと、中途半端では終われなくなるのだと!みんなが徹底的に仮装している理由がようやく分かり、自分達も遂にその仲間入りかと思うと、おかしくなりました。

娘のクラスの一番傑作か!悪魔の仮装。


ハリーポッターやスパイダーマン、トップモデルや海賊。みんな好き好きにお化粧をし、髪まで染めてきます。幼稚園や小学校一、二年生の時は男の子には王様、女の子には妖精や天使が大人気でしたが、さすがに三年生ともなると、背中に羽を着けたり、冠をかぶって来る子はいなくなりました。今回の一番人気は忍者でした。



それにしても、年々みんなの仮装が白熱していくような気が・・・
今年はしとやかにきれい系でいったけれど、来年は思いっきりはじける系を娘に薦めてみようかと思っています!


# by Sayakomomo | 2012-02-24 07:39 | Trackback | Comments(2)
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