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 花束

みなさん、お祝いコメントありがとうございます!かなり感激致しました。
早速、第2弾!

先日、娘の小学校のクラスミーティングに行ってきました。担任の先生に以前、コンツェルトハウスで子供向けのコンサートはあるのかと聞かれたので、ついでにパンフレットを持っていきました。すると昨日娘が、”今日先生とコンサートの話をした時、ママはいっつも花束をもらっているみたいだよと言っといた”と言うのです。”え・・そんなことを話したのか”と、笑ってしまいましたが、そう!この花束がなかなかの曲者なのです。

コンツェルトハウスでは、今シーズン(昨年8月下旬)から、指揮者とソリストに舞台上で花束を渡すことになりました。私は舞台上で”指揮者の一番そばにいる女性”ということもあり、ほぼ毎回指揮者、又はソリストの方から花束を頂きます。基本的に1つのプログラムにつき2公演、又は3公演あるので、3日間で3個のお花束を頂いたこともありました。個人的にお花を頂くのはとても嬉しいことなのですが、この場合はオーケストラの代表として花束を頂いているわけですし、団員もそれぞれ精一杯頑張っていることですし、”毎回”となると他の団員に対してなんだか申し訳ない気持ちが沸いてきます。

あれは忘れもしない今シーズン始まって2週目のコンサート。
1週目のシーズンオープニングコンサートで花束を頂いていたこともあったので、この時私は、前半の現代曲でナレーターをされた男性に頂いた花束を、舞台裏にはける際に、私の真後ろに座っていたヴァイオリンの女性にあげました。すると、私の隣に座っていたアシスタントコンサートマスターの男性が追いかけてきて、”舞台上で、頂いたお花を他の団員にあげてはいけない。お客様も見ていることだし、特に女性はお花束をもらったらまずは喜んで楽しむべきだ”と言われました。確かにナレーターの方に大変失礼なことをしてしまったと、休憩の間ずっと落ち込んでしまいました。
せめてもの救いだったのは、休憩の後の交響曲が終わった後、指揮者が自分がもらった花束の中から花を一輪抜き取って、奇しくも私が花束をあげたのと同じ女性に渡したということ!
もちろん指揮者は、彼女が既に私から花束を受け取っていたことを知らなかったわけですが、これにはお客様・団員共々爆笑でした。
(ちなみにこの指揮者とは、エリアフ・インバル氏!)

そして、次の日の公演・・・。前の日と同じようにナレーターの方がスタッフから花束を受け取った後、ちらっと私の方を見て、”あなたは、ひょっとしてお花が好きじゃないのかなぁ・・”なんて困ったように言いながら前を通り過ぎて行きました。周りの団員はかなり笑っていましたが、本当に申し訳なかった・・・。


そういうこともあり、1日目に頂いたお花は有難く頂いて家に持って帰ることにしています。そして2日目以降にも頂いた場合はその時々、ソロで活躍した団員にあげています。でも、みんなに公平に・・・と思うとやはり難しい。
たかが花束でそんなに気を揉む必要もないのでしょうが、されど花束。”花束をもらう”という行為は誰にとってもやはり特別なことですよね。

そんなこんな気にせず、”私がもらって当然よー”と言えるようなコンサートマスターになれるのが、一番”楽”なのでしょうか・・・・・まだまだ修行が足りません。
by Sayakomomo | 2011-01-29 06:32
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