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Echo Klassik 2011

かつてないほど間があいてしまったこの度のブログ更新。書くつもりで、結局書けなかったのが、神戸室内合奏団とのドイツツアー。ベルリンを皮切りに、フルダやデュッセルドルフの方までまわり、モーツァルトの3番のコンツェルトを楽しんで弾かせて頂きました。久しぶりの日本の楽団との共演。非常にまとまりがあって、美しい響きを持つこの神戸室内合奏団。みんなと一緒に演奏する喜びをまた感じられた一週間でした。

でも今回は、10月初めに行われたEcho Klassik Preis の受賞者コンサートについて書きたいと思います。このEcho Klassik Preis は毎年、CDをリリースした人の中から、そのアルバム・録音が素晴らしかった演奏者に送られる、非常に大きな賞です。たくさんのカテゴリーがあり、例えば、”Saengerin des Jahres"(今年の女性歌手賞)、”Saenger des Jahres"(今年の男性歌手賞)、”Instrumentalist des Jahres"(今年の楽器賞- ピアノ、ヴァイオリン、チェロなどそれぞれ選ばれる)など。受賞コンサートに出るのはその一握りの人達なのですが、今年はトーマス・ハンプソン(歌手)、ユジャ・ワン(ピアノ)、ローランド・ビリャソン(歌手)などの素晴らしい受賞者が出演しました。その受賞者コンサートが今年行われたのが、ベルリン・コンツェルトハウス。来シーズンからの首席指揮者、イワン・フィッシャー指揮でコンツェルトハウス管弦楽団が演奏を受け持ちました。
この受賞者コンサート、毎年ZDFというドイツ大手のテレビ会社が放映することでも有名で、リハーサルが始まる何日も前からZDFのスタッフを中心に舞台つくりから照明、全て徹底的に準備をしていました。2日間のリハーサル中、カメラはまわりっぱなし、照明調節の為、オーケストラにも本番同様、黒の洋服を着ることが義務付けられ、ZDFスタッフが走り回り、無線でのやり取りが至る所で行われている状況。普段とあまりに違うコンツェルトハウスの大ホール、完璧にお祭り騒ぎでした。

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素晴らしい演奏を聴かせてくれたカウンターテナーの Bejun Mehta氏。見事でした!



おもしろかったのが、当日のGP。ソリストの人達も、照明調節の為に本番衣装でみんな現れたのですが、頭にたくさんカーラーを巻いたまま堂々と現れた人、演奏が激しすぎて頭から髪留めのピンがポロポロ落ちた人、すったもんだの挙句テロップに歌詞を流すことにした人、全部は書けませんが、とりあえずオーケストラの人達の目は、彼らに”釘付け”でした。でも、かなり奇抜に思えた振る舞いや言動、後でテレビで見ると、丁度良くて、テレビに出るスターというのはこういうものなのかと感心しました。



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ソロがある時には、その楽器の奏者が写るように、きちんと配慮されています。


本番では、ダニエル・バレンボイムとズービン・メータがチャイコフスキのポロネーズを二人一緒に振るよう司会者に誘導されてしまった場面もありました。バレンボイムが始めのキューだけ出して、メータを舞台に残して客席へ・・。残されたメータは仕方なく振っていましたが、やっぱりすごい指揮者って、体の一部を少し動かしただけでも人を惹きつける力があるのだなと、たった2分程でしたが感じました。終わってから私達に向かって一言。 
”僕、この曲振ったことないんだよ!”


振り返ると、本当に楽しい3日間でした!

さて、来週は新たな試みである、オルガン・チェンバロとバッハ&ビーバーを演奏するコンサート、そして弾き振りをするコンツェルトハウス室内オーケストラのコンサートがあります。勉強することが山積みのこの期間、思いっきり音楽に没頭したいです。


16日のコンサートの詳細
http://www.konzerthaus.de/programm/detailansicht.php?id_event_cluster=87796&id_event_date=332851&id_language=1&month=10&year=2011

20日のコンサートの詳細
http://www.konzerthaus.de/programm/detailansicht.php?id_event_cluster=87812&id_event_date=332854&id_language=1&month=10&year=2011
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by Sayakomomo | 2011-10-11 07:27