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  公開レッスン&コンサート in Freiburg

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 - 本番中 -


この度初めて公開レッスンをしてきました。それもブゾーニ作曲のソナタ第2番、デュオ限定・・・といった内容です。やはりこのようなマイナーな曲、受講する側も躊躇しますよね。ピアニストのオツガー・アイディン氏と一緒に教えましたが、初めての公開レッスン、しかもドイツ語ということで、正直こんなので良いのかと思いつつの進行となりました。

この曲は昨年の夏、ピアニストのアレッシオ・バックス氏と日本でのデュオリサイタルツアーで演奏しました。全楽章切れ目なく続く曲ですが、曲想が非常に豊かで激しい情熱と上品な雰囲気の両方を漂わせた曲です。3楽章ではバッハのコラールが用いられており最後は”アーメン”(的な旋律)で曲が締め括られます。この3楽章の途中では、何とも心が痛む箇所があり、人の感情をここまでさらりとさらけ出せる音楽もなかなかめずらしいのではと思っています。(ある意味人間くさい音楽ともいえるかもしれません。)

受講した生徒達のデュオ、それぞれとてもおもしろかったのですが、この曲の魅力を引き出す上で最も大切である、曲想豊かな部分をどう細かく表現していくか・・・といったところをアドバイスしました。最後の日にデュオ2組全楽章通して弾いてもらいましたが、私とオツガーの耳には自画自賛ではありませんが、前よりも曲が分かりやすくなったように思えて何となく嬉しくなりました。自己満足で終わるのもいけませんが、やはり自分が何かアドバイスしたことを親身にとらえて活用してもらえるのは、嬉しいですね。これからも機会があれば教えることもしていきたいなと思います。

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- オツガーとのリハーサル風景 -
(彼はどうやら大の子供好きらしく、私の娘とのアツアツぶりには私が照れてしまうほどでした!)


最終日の夜はオツガーとのコンサート・・・私も彼もそれぞれバッハのソロを演奏して、その後ブゾーニのソナタという短めのプログラムでした。今回のピアニスト、オズガーとは今年の1月にベルリンの日本大使館で一緒に演奏したのが初めてでしたが、何とも繊細で自然体、そしてコントロールもよくきいた素晴らしい演奏をする人で、今回の共演でも大変楽しめました。自分達が教えていた曲をコンサートで弾くという妙な緊張もあったりで、終わった後は疲れを感じましたが、次の日快晴のベルリンに戻ってきて、気持ちも晴れました!

今週は久しぶりのオケのり番!”Deutsch Dirigenten Preis”(ドイツ指揮者賞コンクール)の審査兼コンサートで、選ばれた若い3人の指揮者と演奏します。またどんな出会いがあるのか楽しみです。
by Sayakomomo | 2011-05-03 05:21
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