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Liebermann-Villa am Wannsee

お礼が大変遅くなってしまいましたが・・・この度の日本でのコンサートに来て下さった皆様、暑い中本当にどうもありがとうございました。帰れる場所があることの幸せをかみ締めつつ、また次の日本でのコンサートに向けての野心がむらむらとわき上がってきました。

7月下旬にベルリンに戻った時は、あまりの天気の悪さに呆然。このまま秋に突入か・・と思いましたが、今日は全くの真夏日より!ポツダムに近いヴァンゼーという湖の近くにある”マックス・リーバーマン/ヴィラ”という所で彼の海辺で書いた絵が展示されていることを知り、見に行って来ました。
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マックス・リーバーマンという人は1847年から1935年に生きたベルリン生まれの画家です。彼はドイツで非常に尊敬されていた画家ですが、1933年にナチが政権を取った後はユダヤ人ということでかなり非難され、晩年は恵まれませんでした。今日残っているこのヴィラは、1914年から彼が亡くなる1935年まで彼が毎年夏を過ごしていた場所ですが、彼の死後、政府によって取り上げられてしまいました。そして国営郵便電信事業の仕事場として使われ、第2次世界大戦の後は、1972年まで病院として使われていました。

何という歴史を持つこの建物。それが、とっても素敵な場所でした。
入り口から入るとまず目に入るのが色とりどりの花が咲き乱れたお庭。リーバーマンはこのお庭でたくさんの絵を描きました。
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そして建物の裏側は、広い芝生の果てに直接ヴァンゼーという湖に面していて、その景色に感動!

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絵を見るのも忘れて、その景色に虜になりました。
直接湖に面しているので、みんな足を投げ出せてしまいます。
(湖の水は残念ながら娘いわく”緑茶”でしたが・・・)

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そしてもちろんカフェが!ケーキもおいしくて景色も抜群。大満足でした。
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肝心の絵の方は・・・建物の2階で展示されているということで、残念ながらあっという間に見終われてしまうほど数が少なかったのですが、その分、良質な絵が置かれていました。

でも今日1番のインパクトはやはりその風景。今度知り合いの人がベルリンに来られた際にはぜひお連れしたい場所No.1になりました。(注:天気が良い日に限る!)


ヴィラのサイトはこちら。www.liebermann-villa.de
# by Sayakomomo | 2011-08-07 06:36

 Toppanhall エスポワールシリーズ・第二回公演!

大変久しぶりの更新となってしまいました。
思い返せばたくさんのことがあった5月、6月。書きたいことはたくさんあったはずなのに、タイミングを逃すとなかなか書けないものなのですね。

来週で娘の学校は夏休みに突入。オーケストラはあと2週間程で夏休みに入ります。
そして私はといいますと・・・トッパンホールでのエスポワールシリーズ、第2回公演が間近に迫ってきました!!
第1回目は昨年の3月にピアノのブルーノ・カニーノさんをお迎えして、”Duo”のコンサートをしました。今回の第2回公演は一人増えて”Duo&Trio”。7月2日18時開演です!
英国在住のピアニスト・メルヴィン・タンさん、ベルリン在住のチェリスト・ペーター・ブルンズさんと一緒にメンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番やシューベルトのピアノとヴァイオリンの為のファンタジーなどを演奏します。メルヴィンはハンマークラヴィア奏者として活躍していましたが、今はピアノが主でハンマークラヴィアーのコンサートはほとんどないとか・・・タッチが非常に軽く、シューベルトのさりげなく無理のない弾き方はハンマークラヴィア奏者ならではだと思います。ペーターは長年ドレスデン歌劇場オーケストラの首席チェロ奏者でしたが、何と彼はドレスデンのオーケストラに入る前、今私が在籍しているコンツェルトハウス管(その当時はベルリン交響楽団)に2年ほどいらしたことが判明!その為かコンツェルトハウスの部屋番号も私よりも全然詳しく、リハーサルの休憩中にはスタッフの人にも声をかけられ、何となく嬉しかったです。

実は2週間程前に、ドイツ・ドレスデン近郊のCoswigという町の小さなお城で今回のトッパンホールと全く同じメンバー・プログラムで演奏してきました。お二人ともお忙しい方なので、前日の朝から夜までのみのリハーサル・次の日本番と少しハードでしたが、お互いを知る上でもとても良い機会となりました。
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(こんなにかわいらしい空間で演奏しました!)


ベルリンから道中2時間程、ペーターの巧みな運転には感心しましたし、途中の村ではお腹一杯ドイツ料理を堪能し(写真下)、帰りの電車の中(メルヴィンと私のみ)では、プラハからきた東欧の匂いプンプンの進んでは止まるかなり遅い電車に苛立ちましたが、ベルリン中央駅に着いた途端に感じた自由の風に、またまたほっとしました。
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(ペーター(写真左端)と私が食べているのは旬のホワイトアスパラガスです。この季節、ドイツ人はホワイトアスパラガスに目がありません。)



肝心の演奏の方もたくさん得るものがあり、東京での公演に向けての課題も見付かりました。三人の音楽が寄り添いあって、そして刺激しあって、より良いアンサンブルを作りたいです。
三人ともトッパンホールで演奏できることをとても楽しみにしていますので、ぜひたくさんの方に聴きに来て頂けたらなと思います。

皆様にお会い出来るのを楽しみにしています!



コンサートの詳しい情報はこちらをご覧下さい。
http://www.toppanhall.com/concert/detail/201107021800.html
# by Sayakomomo | 2011-06-22 06:49

  公開レッスン&コンサート in Freiburg

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 - 本番中 -


この度初めて公開レッスンをしてきました。それもブゾーニ作曲のソナタ第2番、デュオ限定・・・といった内容です。やはりこのようなマイナーな曲、受講する側も躊躇しますよね。ピアニストのオツガー・アイディン氏と一緒に教えましたが、初めての公開レッスン、しかもドイツ語ということで、正直こんなので良いのかと思いつつの進行となりました。

この曲は昨年の夏、ピアニストのアレッシオ・バックス氏と日本でのデュオリサイタルツアーで演奏しました。全楽章切れ目なく続く曲ですが、曲想が非常に豊かで激しい情熱と上品な雰囲気の両方を漂わせた曲です。3楽章ではバッハのコラールが用いられており最後は”アーメン”(的な旋律)で曲が締め括られます。この3楽章の途中では、何とも心が痛む箇所があり、人の感情をここまでさらりとさらけ出せる音楽もなかなかめずらしいのではと思っています。(ある意味人間くさい音楽ともいえるかもしれません。)

受講した生徒達のデュオ、それぞれとてもおもしろかったのですが、この曲の魅力を引き出す上で最も大切である、曲想豊かな部分をどう細かく表現していくか・・・といったところをアドバイスしました。最後の日にデュオ2組全楽章通して弾いてもらいましたが、私とオツガーの耳には自画自賛ではありませんが、前よりも曲が分かりやすくなったように思えて何となく嬉しくなりました。自己満足で終わるのもいけませんが、やはり自分が何かアドバイスしたことを親身にとらえて活用してもらえるのは、嬉しいですね。これからも機会があれば教えることもしていきたいなと思います。

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- オツガーとのリハーサル風景 -
(彼はどうやら大の子供好きらしく、私の娘とのアツアツぶりには私が照れてしまうほどでした!)


最終日の夜はオツガーとのコンサート・・・私も彼もそれぞれバッハのソロを演奏して、その後ブゾーニのソナタという短めのプログラムでした。今回のピアニスト、オズガーとは今年の1月にベルリンの日本大使館で一緒に演奏したのが初めてでしたが、何とも繊細で自然体、そしてコントロールもよくきいた素晴らしい演奏をする人で、今回の共演でも大変楽しめました。自分達が教えていた曲をコンサートで弾くという妙な緊張もあったりで、終わった後は疲れを感じましたが、次の日快晴のベルリンに戻ってきて、気持ちも晴れました!

今週は久しぶりのオケのり番!”Deutsch Dirigenten Preis”(ドイツ指揮者賞コンクール)の審査兼コンサートで、選ばれた若い3人の指揮者と演奏します。またどんな出会いがあるのか楽しみです。
# by Sayakomomo | 2011-05-03 05:21